少し更新があいてしまいました。本日は少しネットの話はお休みして本と海外のお話。
というのも、GW終了後から1週間ほどフランスを訪れていました。
自由人になって何が良いというと、繁忙期を避けて長期休暇が取れるようになったことです。
GWだと高い飛行機のチケットも時期をずらすと半分以下の値段になることもあります。
(もちろん直前ではなく事前にチケットを押さえる必要はありますが)
個人的にインターネットでの仕事以外にフリーランスとして別業種でも働いていることもあり、あまり長期で旅行するわけにはいきませんが、1週間ぐらいであれば前もって『この期間で旅行にいく!』と自分が決めてさえしまえば、自然とその予定に合わせて仕事なりの調整ができます。
そして毎回飛行機に乗ると、旅行って飛行機のチケットさえ買ってしまえば行けるもんだ、と感じます。
当たり前だろ!と言われそうですが、その飛行機のチケットを『ええい!買ってしまえ!もう買ってしまうから行くしかないんだ!』という思い切りさえあれば(いつもそんな感じで飛行機のチケットを買っています笑)普段なんとなく『海外旅行とかいいなー行きたいなー」と遠く感じる海外が、びっくりするくらい身近になります。
結局は自分が『行く!』と決められるかどうか、なんだと思います。
そんな旅のお供と言えば本!
今回は【海賊とよばれた男(百田尚樹)】についてご紹介。
あらすじとしては、戦前から戦後にかけて『石油』を売ることで日本の発展に力を注いだ国岡鐵造という男と、その店員達が商売を通じて闘い、国岡商店が大企業になるまでの様子が描かれています。
ちなみに『海賊とよばれた男』の『海賊』は言葉通りの海賊(パイレーツ)のお話ではありません。
海賊のように商売をする上で暴れまわったため、ついたあだ名が『海賊』というだけです。
主人公の国岡鐵造については、モデルが出光興産創業者の出光佐三だと明らかにされています。
話にでてくる「日章丸事件」も歴史的事実であり、歴史の授業では習わない当時の世界情勢もストーリーに沿って知ることができ、勉強にもなりました。
イランという国についても、本を読む前まではなんとなく戦争やテロが多い国、というイメージしかなく、日本との関係性を知らなかったことを恥じました。世界情勢は見る側からによって印象が変わりますね。
個人の感想を一言で言うと「今後、石油は絶対出光で買う」(※ただし車に乗らないのであまり買う機会はない…)に尽きます(笑)
読み終わった後に、両親にも「石油は出光で買って!」と勧めまくりました。
最終的に両親も私のあまりの勢いに押されて、久しぶりに夫婦で映画を見に行っていましたが(^ ^;)
勿論本や映画には多少の脚色はされていると思いますが、こういった日本人がいたから今の日本があるのだと感じ、その人たちに恥じない、日本人としての良さを大切にしていきたいと感じました。
海外に旅行に出ると特に「自分は日本人である」ということを痛感します。
自分が普段当たり前のように過ごしている環境は「日本人」が作った「日本」だからこそ存在するものであり、ここは「外国」。
サービスも治安も日本ならではであり、日本の常識は世界の非常識。
旅行は勿論のこと、海外に住んだこともありますが、日本ほど真面目でサービスの良い国はないな、と毎回思います。
惜しむべきは日本人こそがその凄さにあまり気付いていないところかな、というのが個人的な印象です。
(あとは真面目すぎて疲れてしまっている人も多いのが心配なところでもありますが…)
大人しく、謙虚であることが「自分たちはまだまだ…」という思いに繋がり、更なる高みに繋がった側面もあります。
しかし、驕る必要はないものの、自分たちの祖先が作ってきた国は結構凄い国なんだと気付き、良さを認め、その国民であることを誇りに思うことは、例えば小さな子どもが両親が凄い人だと誇りの思い、自分も両親のようになりたい!と思うのと同じだと思うのです。
そしてその誇りや自信を、そのイメージを損なわないため、恥ずかしくない生き方をすることに繋げていくこと。
凛とした生き方を通じて、世界よ、これが日本人だ!と誇れるような人の一人になれるように頑張ろう、そんなことを今回の旅と「海賊とよばれた男」を通じて感じました。
ちなみにまだ小説を読んでいらっしゃらない方で、映画も見られたい場合は先に映画、その後小説を読まれることをおススメします(^ ^)