WordPressが無事インストールされたら、早速テーマ等をカスタマイズしたくなるのですが、その前にしておく初期設定があります。
ついつい設定し忘れたり、疎かにしてしまうところですが、最初にきちんと設定しておくことで、今後の使いやすさやSEO対策にも繋がります。
設定する項目は以下の6つ。
①一般設定:サイトタイトルやメールアドレス、日付・時刻フォーマット等
②投稿設定:記事や固定ページの投稿に関する設定
③表示設定:トップページに表示する内容やRSSフィードに関する設定
④ディスカッション設定:サイトへの投稿や通知に関する設定
⑤メディア設定:記事や固定ページに表示される画像サイズの設定
⑥パーマリンク設定:記事や固定ページのURLに関する設定
では早速順番に見ていきましょう。
一般設定
まずは一般設定から。
ここではサイトのタイトルやメールアドレス、日付表示のフォーマット等を設定できます。
一般設定の画面には下記のようにWordpressの管理画面の「設定」⇒「一般」を選択します。
サイトのタイトルとキャッチフレーズ
まずサイトのタイトルについてです。
もう決まっている方はそのタイトルを、まだの方はアクセスアップを狙ったブログタイトルのつけ方という記事を参考にしてもらえればと思います。
SEO対策も大事ですが、サイトタイトルで検索してもらえるようになるのがどのサイトでも最終目標なので、シンプルでインパクトのあるブログタイトルにしましょう。
キャッチフレーズについてですが、実はここで記入したキャッチフレーズの表示のされ方は、使用する「テーマ」によって異なります。
このサイトでこれから紹介するStinger8の場合、タイトルで検索すると、タイトルの後ろに一緒に表示されます。
もしタイトルだけでサイト内容がわかるようでしたら空白にしておいて構いません。
しかしタイトルだけでは内容まではわからない、ブランディング重視型のタイトルをつけている場合、簡潔にどういった内容かわかるキャッチフレーズがついていた方がアクセスされる確率は高まります。
もしキャッチフレーズをつける場合は、ブログタイトルとあわせて全角28文字以内を目途に作成してください。
WordPressアドレス・サイトアドレス
ここは既にアドレスが記載済みになっているはずですが、念のため説明しておきます。
WordPressアドレスはインストールしたWordpressのファイルを保存しているアドレスを指しています。
サイトアドレスについてはサイトを表示するアドレスです。
レンタルサーバーによっては、自動インストール機能を使用した場合に、これらのアドレスがhttp://〇〇〇.com/wp/となっている場合があります。その場合はサイトアドレスの語尾の/wp/は外しておきましょう。
こちらのサイトでお勧めしているエックスサーバーを使用している場合は、通常記載されたままで大丈夫です。
メールアドレス
WordPressから通知がいく場合に、ここに記入したメールアドレスに届きます。
コメントがついたときなども連絡が届くので普段確認するアドレスを記入しておきましょう。
メンバーシップと新規ユーザーのデフォルト権限グループ
結論から言うとここはとりあえずチェックを外しておきましょう。
理由としてはWordpressでは複数のユーザーでサイトを管理できる機能が備わっています。
何人かで記事を書いたり、一部のユーザー権限に制限をかけてサイトを管理したい場合や会員制サイトを作る場合などにはとても便利です。
つまり、このメンバーシップ設定では誰が新規ユーザーを追加できるかを決めることができます。
チェックを入れると、管理者以外でも新規ユーザーを追加できるようになってしまうので、基本的に自分だけが管理するサイトの場合、チェックは外しておきます。
新規ユーザーのデフォルト権限グループもユーザーを追加する際に選べるので、デフォルトで「購読者」となっていますが、特に変更する必要はありません。
その他
タイムゾーンについては日本語版のWordpressをインストールした場合、東京に設定されていますのでそのままで構いません。
海外向けのサイト等を作りたい場合はその対象となる国にあわせても良いでしょう。
日付・時刻のフォーマット、週の始まりなどは個人の好みで選んでください。
最後に「変更を保存」をクリックすることを忘れずに。
これで一般設定は終了です。続いて投稿設定にいきましょう。
投稿設定
投稿設定では記事や固定ページの投稿に関する設定ができます。
先ほどの一般設定と同じく管理画面から「設定」⇒「投稿設定」を選択します。
こちらも順番に見ていきましょう。
投稿用カテゴリーの初期設定
新規記事を投稿する際に、その記事のデフォルトのカテゴリーを設定できます。
ここは記事を投稿する際にも選択できますし、後々自分のカテゴリーができてから設定しても遅くありません。
現時点では「未分類」のままで大丈夫です。
デフォルトの投稿フォーマット
新規記事を投稿する際のデフォルトのフォーマットを設定できます。
しかし実はこのデフォルトのフォーマットが、この後に説明するWordpressのテーマごとに種類が異なります。
よってここはひとまず「標準」のままで大丈夫です。
メールでの投稿
メールを使って投稿することも可能です。
しかし、しっかりと推敲した文章を作るのにメールは不向きであり、個人的にPCを使っての投稿をお勧めします。
サイトの内容が、外出先からの投稿が頻繁に必要である場合や、趣味のサイト等の場合はこちらの設定をして投稿できます。
その場合はメールサーバー、ログイン名、パスワード等の設定を行ってください。
それ以外の場合は触らなくて大丈夫です。
更新情報サービス
更新情報サービスとはサイトの記事を更新した際に、更新されたことをブログランキングサイトなどに通知する機能のことです。
Ping送信機能とも呼ばれます。
これによって、そのランキングサイトなどに新着記事として掲載されます。
このサイトでは追って「WordPress Ping Optimizer」というプラグインを紹介すること、更新情報サービスに設定してもしなくても、さほどブログランキングサイトなどに掲載されるスピードは変わらないことを考えると、現時点ではこちらは特に記入しなくて構いません。
表示設定
続いて表示設定ではトップページに表示される内容を変更したり、RSS/Atomフィードに関する設定です。
同じく管理画面から「設定」⇒「表示設定」を選択します。
フロントページの表示
選択肢としては「最新の投稿」と「固定ページ」があります。
「最新の投稿」にすると、使用するテーマによって多少デザインは異なるものの、トップページには最新の投稿から順番に記事が掲載されます。
「固定ページ」を選択すると、あなたの作ったある一つのページに固定することができます。
例を挙げると、このサイトのトップページは「最新の投稿」です。
「固定ページ」にするとブログサイト、というよりも通常のWebサイトなどのように見せることも可能です。
しかし、先ほども書いた通り使用するテーマによって設定も異なること等も考えると、まずは「最新の投稿」を選択し、ある程度記事数が増えてきた際にトップページを作成して「固定ページ」に変更する、というのが良いでしょう。
ひとまず現時点では「最新の投稿」を選択しておいてください。
1ページに表示する最大投稿数
1ページに表示する最大投稿数は自由に選んでもらって構いません。
しかしあまりに多すぎると読み込みに時間がかかるので、多くても10程度にしておくことをお勧めします。
RSS/Atom フィードで表示する最新の投稿数
フィードとはサイトから提供されるRSSやAtomというフォーマットで記述された情報のことです。
更新情報や記事の概要などを知らせるために配信され、それの収集ソフトで利用されます。
簡単に言うと記事が更新された時に自動的に登録者に通知する機能です。
現在その収集ソフトしてはFeedlyというサービスが一番有名です。
しかしそのFeedlyというサービス内ではWordpress内でのこの設定は反映されません。
よって長くなりましたが、こちらの設定はあまり意味を成しませんので特にいくつでも構いません。
RSS/Atom フィードでの各投稿の表示
引き続きこちらはFeedly等の、RSSリーダーと呼ばれる収集ソフト内で記事の全文を表示させるか抜粋を表示させるか、という選択です。
これは「抜粋のみを表示」を選択してください。
検索エンジンでの表示
この「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れると、サイトがGoogleやYahooなどの検索結果に表示されなくなります。
あえて検索結果が表示されないほうがいい、という以外はチェックをしないようにしてください。
ここまで設定できたら「変更を保存」をクリックします。
ディスカッション
どんどん進めましょう!
次はサイトへのコメントや投稿、そしてその通知に関する設定です。
同じく管理画面トップから「設定」→「ディスカッション」とクリックします。
投稿のデフォルト設定
1つ目からいきましょう。
「この投稿に含まれるすべてのリンクへの通知を試みる」、これにチェックを入れると自分のブログで他のサイトのリンクを貼った場合に相手のサイトに通知がいきます。
これは相手のサイトもWordpressで作成している場合のみにはなるのですが、自分のサイトについて知ってもらえる機会にもなります。
ここはチェックを入れておくと良いでしょう。
2つ目の「新しい記事に対し他のブログからの通知を受け付ける」は上記とは逆の状況ですね。
他のサイトで自分のサイトのページへのリンクが貼られた場合に通知が届きます。
こちらもチェックしておくと、また知ってもらっていることに気付け、モチベーションの維持にもつながるので是非チェックしておきましょう。
3つ目の「新しい記事へのコメントを許可する」はサイトの読者から質問や感想などといったコメントを受けることができます。
読者との交流を望む場合にはチェックしておくと良いでしょう。こちらは自由に選択してください。
他のコメント設定
続いては記事に対するコメントの設定です。
「コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする」はチェックを入れておきましょう。
スパムコメントはこれだけで防ぐことはできませんが、少しでも減らすために名前とメールアドレスは必須項目にしておきます。
あとはお好みにもなりますが、「コメントを5階層までのスレッド(入れ子)形式にする」というのはコメントがスレッド形式、つまり誰かが最初に発言し、それに返事をしたのか、というのがわかりやすくなる形式です。
Facebook等の返信機能か、新規コメントか、みたいなイメージと言えばわかりやすいでしょうか。
記事の内容が、読者からコメントが来て返信して…と、やり取りが続くような内容でしたら「5階層」のところを、もっと数字を増やしても良いかもしれませんが、基本的にはこのままで大丈夫です。
自分宛のメール通知
ここも各自のお好みで大丈夫です。チェックをするとコメントが投稿されたときに一般設定で設定したメールアドレスにが届きます。
ちなみに「コメントがモデレーションのために保留されたとき」の「モデレーション」とは、サイトの運営者がコメントや投稿についてチェックすることを指します。そして承認されたものが公開されるわけですね。
コメント表示条件
続いては投稿されたコメントの承認から表示までの流れを決めます。
コメントは投稿されたらそのまま表示にしてしまうと、どうしてもスパムコメントが増えてしまうので、どちらか一つはチェックしておきましょう。
手間を考えると、一度承認した投稿者は何度も確認する必要性がないと思いますので、下の方にチェックを入れておくと良いかもしれません。
コメントモデレーション&コメントブラックリスト
こちらも続いてスパムコメント対策についての設定です。
しかし、こちらは後ほどプラグインのところで「Akismet」を紹介するのですが、そちらで対策ができてしまうところになります。
よってここでは何もいじらなくて大丈夫です。
アバター
コメント欄に表示される画像をアバターと言います。
こちらは完全お好みになりますので好きなように設定してください。
以上で設定が終了するので忘れずに「変更を保存」をクリックしてください。
メディア
あと少しですので頑張りましょう! 管理画面の「設定」→「メディア」を選択します。
ここでは投稿や固定記事に画像を表示する際の画像サイズを指定することができます。
画像サイズ
ここでは記事など投稿に画像を挿入する際の画像サイズを決めることができます。
投稿時に画像を挿入するには、投稿ページから上部にある「メディアを追加」をクリックします。
すると下記のようなページが開き、右側の箇所で表示設定ができます。
右下のブルー矢印の箇所でサイズを選ぶことができるのですが、そのサイズをこのメディア設定の箇所で決めたなかから選択できるのです。
一度挿入してみて、表示などを確認しながら好みのサイズに変更してみても良いかもしれません。
ファイルアップロードの箇所はアップロ―ドしたファイルの整理方法ですね。基本的にチェックが入ったままで大丈夫です。
設定が終了したら「変更を保存」を押してください。
パーマリンク設定
いよいよ最後の設定です! 管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」を選択します。
ここでは投稿や固定記事のURLに関する設定になります。実はアクセスアップを狙う上でも、SEO対策として大事な箇所になります。
共通設定
そもそもパーマリンクとは何か、というとを説明しておきます。
ドメインがサイトごとに割り当てられたアドレスに対して、パーマリンクはその後ろに続く、記事ごとに割り当てられたアドレスになります。
このページで例えると、 http://mini-rich.com/ の後ろの wordpress-settings の部分がパーマリンクになります。
このパーマリンクが意味をなさない数字や記号だと、アクセスアップを阻害することになります。
それは何故か?ズバリ、Googleが以下のように明記しているからです。
論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
(出典元:Search Console のヘルプ・シンプルなURL構造を維持する)
Googleがこう明記している以上、このように設定したほうがGoogleの検索に引っかかりやすい=SEO対策=アクセスアップに繋がる、というわけですね。
上記を踏まえてWordpressの設定に戻ってみましょう。
このなかで、基本、となっているのは、上記SEO対策を考えると適していません。
ここでは「カスタム構造」を選んでおいてください。
記事を投稿する際に、その都度アドレスを自分でつけるイメージです。
なお日本語で入力することもできますが、HTML上では日本語はわかりにくくなってしまうため、英語でのアドレスをつけるようにしましょう。
そしてこれが大事なのですが、パーマリンク(その記事のURL)は一度決めたら変更できないと思ってください。
URLは時間と共にGoogleからの評価が上がるという側面があること(古くからあるドメインが人気なのと似ています)、また今までもらっていた被リンクやソーシャルボタンなどの数字もURLが変わるとすべてリセットされてしまいます。
SEO対策という意味では、パーマリンクを変えることは今までの成果が全て無に帰してしまうため、変更できないもの、と思ってください。
同じ理由で www.〇〇〇.com/カテゴリ/記事タイトル といったタイトルのつけ方もおすすめしていません。
こちらはURL構造としてはとても分かりやすいのですが、後からカテゴリを変更したくなることがあると、こちらもパーマリンクが変わってしまうためです。
この辺り、また記事の投稿について解説する際に再度ご案内しますので、とりあえずは「カスタム構造」を選択して「変更を保存」を押せば完了です。
長くなりましたが、これでとりあえずWordpressでの最初の設定は終了しました!
いよいよ次はテーマ設定の説明をしますね。